デンジャラス

★★★★★ 豪華で見栄えするライヴ模様
今までにないアンプ、スピーカーで行ったもの。ライヴは私も見に行ってるけど、何回見ても素晴らしい。舞台構成からパフォーマンスまで、豪華賢覧。歴史に残る集大成とも言えるライヴです。
★★★★★ カッコよく、そして熱いマイケルがここにいる 傑作!
≪このリマスター盤の音質について≫
このアルバム 『デンジャラス』 は1991年のオリジナル盤からして音が良いけれど、このリマスター盤のサウンドはその1991年盤とハッキリ違う。両者を、同じプレーヤー、同じボリューム設定、同じ環境で聴くとまずわかるのは、このリマスター盤の 「音圧」 の圧倒的なことだ。そしてこのリマスター盤、ただ 「パワフルに鳴る」 というだけじゃなく、ビートはよりタイトに、サウンドはより立体感をもって (ヘッドフォンで聴くとサラウンドな感じで) 鳴る。ただし他の方のレビューにあるように、曲やプレーヤー、聴き方によっては、マイケルの声が遠く聞こえたりする場合もあるのかもしれない。既に1991年盤で持っている人は、聴きくらべてみる値打ちはあると思う。
≪アルバムの中身について≫
さてこの 『デンジャラス』 の中身について。
ひとことで言えば、マイケルの熱さを強く感じられる傑作。
僕は1980年代に 「スリラー」 や 「ビート・イット」 に衝撃受けたスリラー世代で、ずっと 「マイケルの最高潮は 『スリラー』 のころ、次に良いのが 『オフ・ザ・ウォール』 のころ。これ、常識」 と思っていた。
そしてこの 『デンジャラス』 がリリースされた当時 (1991年) は (いろいろなミュージシャンの音楽に関心が移っていたこともあって) シングルの 「REMEMBER THE TIME」 は好きだったけれど、アルバム全体はちゃんと聴かなかったし、ブラックミュージックではヒップホップ、ロックではグランジが席巻していたその当時、ラジオから聞こえた 「BLACK OR WHITE」 の元気よさはなんだか子ども向けに思えてしまい、つい遠ざけてしまった。そして、この時期のマイケルに対して 「『スリラー』 のころと比べたらやっぱりなあ、、、」 と、過去の人のように考えはじめてしまっていた。
でも6月の報せのあと、マイケルの残したアルバムでちゃんと聴いていなかったものを聴こう、と思った。
そしてこの 『デンジャラス』 をよく聴いてみたら、腰を抜かしそうになった!カッコいい!美しい!そして熱い!
もっと早く気づくことができたはずなのに 「マイケルは 『スリラー』 のころが一番」 という思い込みが邪魔してた。
サウンドのスタイルとしてはダンサブルなチューンが中心でありながら、幅広い曲に挑んで歌いこなしていくマイケルの気合に、ロックなスピリットすら感じる。 (スタイル的にロック寄りといわれる 『BAD』 よりもロックを感じさせる)
『オフ・ザ・ウォール』 では、若きマイケルが、マイケルの才能に惚れ込んだ名プロデューサー、クインシー・ジョーンズと組んで作り上げたクールで上質な大人のサウンドをバックに、溌剌としてソウルフルなボーカルを披露していた。そして 『スリラー』はマイケルが再びクインシー・ジョーンズと組んで作った、完璧過ぎて困るくらいの 「完全無欠のポップアルバム」 で、アメリカや世界のポップス史上にそびえる金字塔になった。
だけど、この 『デンジャラス』 では (それら 『オフ・ザ・ウォール』 や 『スリラー』 よりも) なんだかもっとマイケル自身の (ショーマンとしてではなく、ひとりの人間としての) 喜怒哀楽が、ポップに、ロックに、あちこちで炸裂しまくっているのが聞こえてそれが新鮮。熱いマイケルがここにいて、そしてその熱さがカッコ良い。
アーティスト、パフォーマーとしてのマイケルに敬意を表して、このアルバムの曲の幾つかについて僕の思ったことや嬉しかったことを書くと;
「REMEMBER THE TIME」
この打ち込みサウンドは1980年代後期〜のニュージャック・スイング。だけどこの、憂いを秘めつつ甘く激しく炸裂するマイケルはむしろ古さより新鮮さを感じさせ、そしてやっぱりカッコよすぎる。
「覚えてるかい?あんなに楽しかった君と僕なのに、どうして終わったんだ?」と、詞だけ読めば未練未練な曲なのに、マイケルは、愛が消え去ったその苦しささえ甘くドリーミーに炸裂させて僕らを酔わせる。カッコよすぎるぞマイケル!!そしてこのマイケルの声で重ねられたコーラスの響きにやっぱり降参。(レビュー、これでも精一杯冷静なのですが、、、すみません)
「SHE DRIVES ME WILD」 「CAN'T LET HER GET AWAY」
スピード感と気持ち良いグルーヴを両立させて切れ味鋭く美しいマイケル+テディー・ライリーならではのファンク/ポップチューン。1拍目 (ファンクでいう「ザ・ワン」) がここまでズシリと重いファンクチューンって、これ以前のマイケルは演ってなかったのではないか?(きっとダンスもここからさらに新しい展開を見せたに違いない)
この2曲を聴くと、マイケルが意外にブラックミュージックのルーツに忠実・正直というか、ちゃんとソウルのゴッドファーザー、ジェイムズ・ブラウンのファンクの血、荒ぶるソウルを受け継いで自分のファンクを作り出すことにチャレンジし、成功していたのがわかる。 (テディー・ライリーの作るサウンドはメカニカルな手触りだけど、この、1拍目に乗るリズム、溢れ続けるグルーヴ、そしてマイケルのシャウトには、ジェイムズ・ブラウンのクラシックなファンクの血が脈打っている。ジェイムズ・ブラウンが、敢えてメロディアスに歌わず、爆発するように雄々しいシャウトや掛け声でマッチョにこのリズムを乗りこなしていたのに対し、マイケルは、憂いや不安、苛立ちまでメロディアスにロマンチックに炸裂させながら闘牛士のように美しくこのリズムを乗りこなしている。それはもう個性の違いであって、「どっちが上」 「どっちが下」 ということではないし、本人同士、ジェイムズ・ブラウンとマイケルが生涯にわたってお互いの才能と音楽を認め合っていたのもよく知られている)
「BLACK OR WHITE」
昔ラジオで聴いたときは、「どうして (ガンズの) スラッシュがこんなノーテンキなギター弾いてんだ?」と驚いたり、あまりの元気よさに子ども向けの曲か!?と思ってしまったけど、いま聴くとこの元気よさって素晴らしいし、そしてこの人の叫びたかった気持ちがシンプルな詞とともに強く伝わってくる。
「KEEP THE FAITH」
これは素晴らしいゴスペルで、そして後半へいくほどアメリカからアフリカへと近づき、このエンディングはまるでマイケル達の魂のアフリカの大地への帰還を祝福しているように響く。
だんだん肌が白くなっても、マイケルは音楽の中ではブラックミュージックの伝統やアフリカのルーツを持ち続け、そしてそうやって作った曲が、肌の色や文化・宗教を超えて世界の人たちに、べつにブラックミュージックに詳しくない人にまで、元気や勇気を与える音楽になっていること。これ、よく考えたら凄いことだし、この曲を聴いているとマイケルって別に 「白人になろうとしていた」 のじゃなくて、ただ世界の誰にでも届く人間になろうとしていたんじゃないかと思えてくる。この 「KEEP THE FAITH」 を聴いていると、まるでこの人が僕らの心臓の中で歌っているような気がしてくる。
「GONE TOO SOON」
マイケルが1990年代のはじめにこんな美しい詞とメロディーの曲をものにしていたこと、最近まで知らなかった。この歌をこんなふうに優しくさり気なく歌えるのは、なぜだろう。なぜだったんだろう。
生前マイケルをさんざん叩いたアメリカのあるニュース雑誌が7月、追悼特集を組んだ。その中であるライターが 「マイケルのダンスはフレッド・アステアの域に達していた。だが歌ではフランク・シナトラの域にまでは達していなかった」 という意味の記事を書いていた。それを読んで 「なんて情けないこと言うのだろう」 と思った。たしかにフランク・シナトラは偉大。でも、シナトラはこんなふうには歌ってくれないだろ?
≪このリマスター盤の音質について (1991年盤との比較)≫
冒頭で述べたように、音質に関しては1991年のオリジナル盤とこのリマスター盤 (中身は2001年リマスター盤と同じもの) とを聴き比べると本当に、違いというか、それぞれサウンドに個性がある。
僕自身は、このリマスター盤のサウンドのほうが気持ち良くなった。(ヘッドフォンで聴くと、たとえば 「Jam」 冒頭のグラスの割れるパシャーン!という音の立体感からしてまるで違います。ただし、この感想は、僕が自分のパソコンやMP3プレーヤーで最大限自分好みのサウンドが得られるよう、グライコの設定やらいろいろ試した結果なので、参考になるかどうかわからないですが、いろいろ試し甲斐はあると思います)
マイケルは、このアルバムを作った時も音楽に本気だったんだな。全然手抜きしていない。全部に本気。
今ごろになってやっと気づくなんて。
この人のことを、この歌声を、こんなに好きだったのに、長いあいだ忘れてしまってた。
本当に勝手だけれど、このアルバムを聴いていると今はもうこの歌声を好きでいない理由が見つからない。
さようなら、
そして これからも たくさんの人がこの熱さ 優しさにしびれるとき 微笑むとき 何度も何度もよみがえってほしい。
★★★★☆ 失ったもの。
「僕にはまだやりたいことがたくさんある」
マイケルが亡くなる前、ある日どこかで語った言葉だそうである。
マイケルが生まれて亡くなるまでにしてきたこと。
そして、その人物を取り巻く周りの人・人・人・・・。
何が真実で何が嘘だったのか。
父親の虐待に始まり、成功や名声、金に群がる人間の裏切り。
様々な要因により、一人の人間は奇行とも言える行動をとったと言われていた。
でも、それは本人自身の問題だったのであろうか?
マイケル自身は、「誤解だよ、僕だってそんな風になりたくはなかったんだよ」
と、いつも思っていたのかもしれない。
「ヒール・ザ・ワールド」を聞き、対訳を読んでいるとそんな風に感じられた。
♪世界を治療しよう、より良い場所にしよう
僕と君と そしてすべての人類のために
僕と君のために・・・
我々はいつだって、失ってみて初めてその大きさに気づき、そしてなげく。
マイケルが亡くなる前、ある日どこかで語った言葉だそうである。
マイケルが生まれて亡くなるまでにしてきたこと。
そして、その人物を取り巻く周りの人・人・人・・・。
何が真実で何が嘘だったのか。
父親の虐待に始まり、成功や名声、金に群がる人間の裏切り。
様々な要因により、一人の人間は奇行とも言える行動をとったと言われていた。
でも、それは本人自身の問題だったのであろうか?
マイケル自身は、「誤解だよ、僕だってそんな風になりたくはなかったんだよ」
と、いつも思っていたのかもしれない。
「ヒール・ザ・ワールド」を聞き、対訳を読んでいるとそんな風に感じられた。
♪世界を治療しよう、より良い場所にしよう
僕と君と そしてすべての人類のために
僕と君のために・・・
我々はいつだって、失ってみて初めてその大きさに気づき、そしてなげく。
★★★★★ 世界一のPOPアルバム
僕が初めて手にしたマイケル作品はコレでした。
発売当時(1991年)の時点で、マイケルについて何一つ知らなかった(全く意識していなかった)自分がかなり悔やまれます。
アルバムリリース前にある日ふとTVで流れた「BLACK OR WHITE」のショート・フィルムに目が釘付けになったんです。
「なんて豪華な映像なんだろう、こんなの今まで観た事ない・・・」
そんな流れで、丁度発売と同時に本作を手にし、以来ずっと追いかけ続けてます。
とにかくこのアルバムの凄い所の一つが、収録可能時間の限界まで詰め込まれている点です。
そうなると、十中八九「ダルイなぁ・・・」という作品になるかと思いますが、本作に措いて言えばコレは全く逆の話です。
1曲目から14曲目までぶっ通しで聴いても、まったくそのようなダルさはなく「アレっ?もう終わったのか・・・よし、もう一回!」という具合です(笑)。
「時間を忘れてしまうアルバム」という言葉がまさにピッタリですね。
前作『BAD』までのクインシー・ジョーンズから一転し、本作ではテディー・ライリーとの二人三脚によって、90年代が始まって間もない頃に、早くも「90年代を代表する歴史的名盤」に仕上げてる様は、やはり流石だなと思います。
本作は勿論の事、収録曲の半数はシングルカットされ、いずれも大ヒット。
同時に多数のショート・フィルム群も制作され、マイケルにとってもまさしく激動の日々だったと思います。
こんな僕もファンになってしまったが最後、ソロ作は勿論モータウン時代のアルバム等も烈火の如く買い漁った・・・まさに激動の日々でした(笑)。
ともかく、このアルバムはタイトル通り「非常に危険」です(勿論良い意味で)。
聴いてしまった人を必ず虜にしてしまうモンスターアルバムとは、この作品の為にあるようなモノだなぁと感じずにはいられません。
今回のSPECIAL EDITION盤では収録時間の関係で追加曲(スペシャル・フューチャー)はありませんが、リマスターされてるお陰もあって、音の抜けが非常にイイです。
本作と同じく、特にお奨めしておきたいのがDVD『DANGEROUS THE SHORT FILMS』です。
内容&ボリュームが半端ないこのDVDと、出来れば是非セットで手にして頂きたいと思います。
どうしてマイケルが「世界一のスーパースター」だと言われているのか・・・それらが充分納得出来るかと思います!
発売当時(1991年)の時点で、マイケルについて何一つ知らなかった(全く意識していなかった)自分がかなり悔やまれます。
アルバムリリース前にある日ふとTVで流れた「BLACK OR WHITE」のショート・フィルムに目が釘付けになったんです。
「なんて豪華な映像なんだろう、こんなの今まで観た事ない・・・」
そんな流れで、丁度発売と同時に本作を手にし、以来ずっと追いかけ続けてます。
とにかくこのアルバムの凄い所の一つが、収録可能時間の限界まで詰め込まれている点です。
そうなると、十中八九「ダルイなぁ・・・」という作品になるかと思いますが、本作に措いて言えばコレは全く逆の話です。
1曲目から14曲目までぶっ通しで聴いても、まったくそのようなダルさはなく「アレっ?もう終わったのか・・・よし、もう一回!」という具合です(笑)。
「時間を忘れてしまうアルバム」という言葉がまさにピッタリですね。
前作『BAD』までのクインシー・ジョーンズから一転し、本作ではテディー・ライリーとの二人三脚によって、90年代が始まって間もない頃に、早くも「90年代を代表する歴史的名盤」に仕上げてる様は、やはり流石だなと思います。
本作は勿論の事、収録曲の半数はシングルカットされ、いずれも大ヒット。
同時に多数のショート・フィルム群も制作され、マイケルにとってもまさしく激動の日々だったと思います。
こんな僕もファンになってしまったが最後、ソロ作は勿論モータウン時代のアルバム等も烈火の如く買い漁った・・・まさに激動の日々でした(笑)。
ともかく、このアルバムはタイトル通り「非常に危険」です(勿論良い意味で)。
聴いてしまった人を必ず虜にしてしまうモンスターアルバムとは、この作品の為にあるようなモノだなぁと感じずにはいられません。
今回のSPECIAL EDITION盤では収録時間の関係で追加曲(スペシャル・フューチャー)はありませんが、リマスターされてるお陰もあって、音の抜けが非常にイイです。
本作と同じく、特にお奨めしておきたいのがDVD『DANGEROUS THE SHORT FILMS』です。
内容&ボリュームが半端ないこのDVDと、出来れば是非セットで手にして頂きたいと思います。
どうしてマイケルが「世界一のスーパースター」だと言われているのか・・・それらが充分納得出来るかと思います!
★★★★★ デンジャラス
前作、「BAD」では一部では人気の陰りも噂されたが、このアルバムは発売6週目にして1千万枚を突破し、限界説を打ち破った。現在までに2900万枚以上を売り上げている。CDに収められる制限時間いっぱいを使っているアルバムであり、多様な楽曲が収められている。オリジナル版の歌詞カードの最初にDANCEと書かれているように弾けるような爽快な曲が多く、クインシー・ジョーンズとのコンビを解消した後の作品であるにもかかわらず評価は高い。
ショートフィルムにも傑作が多く、特に先行シングル「Black or White」のショートフィルムは「Thriller」を手がけたジョン・ランディスが再び監督を務めており、モーフィングの技術によって世界を再び驚かせている。
ショートフィルムにも傑作が多く、特に先行シングル「Black or White」のショートフィルムは「Thriller」を手がけたジョン・ランディスが再び監督を務めており、モーフィングの技術によって世界を再び驚かせている。
こんな商品もあります
●インヴィンシブル
●オフ・ザ・ウォール
●Bad
●ヒストリー パスト、プレズント・アンド・フューチャー ブック1
●スリラー
2009-11-21 21:53
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